歯科診療所における感染予防の現状

歯科診療所におけるコロナ禍の影響

受診延日数(延患者数)対前年同期比(単位:万日)

医科入院外来
歯科入院外来

厚労省 データより(H2年度は予測値含む)

コロナ禍で感染意識敏感

患者数約13%減(歯科)

歯科診療所での感染対策

標準予防策に基づいた感染対策の重要性

標準予防策とは、「あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染性があると考えて取り扱う」という考え方を基盤に、すべての人に実施する感染予防策です。

  • 手指衛生
  • 個人防護具
  • 歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌

歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌について

①洗浄とは

対象物からあらゆる異物(汚染・有機物など)を除去すること(表面の付着物を洗い、すすぐこと)。

②消毒とは

対象物から細菌芽胞を除くすべて、または多数の微生物を除去すること(必ずしもすべての微生物の殺滅ではない)。

③滅菌とは

微生物をすべて完全に除去、あるいは殺滅すること(無菌性保証水準(SAL)が10-6を満たしていること)。
使用後器材の再処理方法は感染性の有無に関係なく、使用目的と使用部位に対する感染の危険度に応じて分類されます。下記、スポルディングの分類では危険度に応じて、医療器材をクリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカルの3つのカテゴリーに分類し、適切な消毒・滅菌方法を提示しています。

診療環境の衛生

歯科医院の診療環境は汚染度から二つに分けられ、それぞれのエリアに合わせた適切な方法で清掃を行う必要があります。 歯科処置中に術者や補助者の手が触れる可能性があるエリアは「臨床における接触表面」と分類され、患者ごとに清拭またはバリアを行います。床、壁、シンクなど、汚染の曝露がされないエリアは「日常的な清掃表面」と分類され、患者ごとに、一般的な清掃用の洗剤などで清掃を行います。

診療環境の衛生